【歯科医院の本音アンケート】患者さんの口臭「気になる」9割超

歯医者さんの本音アンケート

・患者さんの口臭「気になった」9割超、伝えるのは困難
・歯みがき「きちんとできている」のは2~3割、0%も
・口内トラブル、約9割「歯周病」、6割超「ケア不足」と回答


歯科用医療関連製品の開発・販売を行う株式会社ADI.G(読み:エイディアイドットジー、本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:浅野弘治)は、全国の歯科医師100名と歯科衛生士150名に「患者さんの口腔内衛生に関する調査」を行いました。調査期間は2019年5月7日~5月24日です。


口臭「気になったことがある」が「伝えにくい」

まず、「患者さまの口臭が気になったことはありますか?」と質問したところ、歯科医師98%、歯科衛生士99.3%が「ある」と答え、ほとんどの方が口臭を感じた経験があることがわかりました。

続いて、Q1で「ある」と答えた方へ「口臭が気になった患者さまに、その旨を伝えましたか?」と質問したところ、「はっきり伝えた」という方はごく少数で、歯科医師8.2%と歯科衛生士4%にとどまりました。「言いにくいので伝えられなかった」歯科医師は11.2%、歯科衛生士は20.1%。また、歯科医師の8.2%と歯科衛生士の6.7%は「伝えるつもりはない」と答えています。

歯科医師の回答でもっとも多かったのは「治療の必要がある場合のみ伝えた」で35.7%、歯科衛生士では「言いにくいが遠まわしに伝えた」で32.9%でした。「その他」のフリー回答では、次のような回答が見られました。
・本人が知りたい場合のみ伝える
「口臭を気にして来院したら伝える」「歯周病治療の際に聞かれたら答える」
「本人が聞いてきて、ショックを受けそうにない場合のみ伝えることもある」
・間接的に示唆する
「口臭があることは伝えず、有効な治療法を説明する」「物販で口臭対策製品を案内」
「口臭があるとは伝えず、いずれ口臭につながってしまうという形で説明」
「唾液検査(の結果として報告)」「歯肉炎の状態を鏡で見てもらい、原因菌の話をする」


口臭に、年齢・性別関係なし

Q1で「ある」と答えた方へ「口臭が気になる患者さまは、どのような方が多いですか?」と複数回答で質問したところ、歯科医師・歯科衛生士ともに最多の解答は「年配の男性」でした。そして、「年齢や性別は関係ない」、「年配の女性」と続きます。グラフでは一見、若い男性と女性が少ないような印象を受けますが、2位の「年齢や性別は関係ない」に含まれています。


歯みがき上手は「半数以下」

「歯みがきが上手にできていると感じる患者さまの割合を教えてください」との質問には、歯科医師・歯科衛生士ともに「2~3割程度」「5割未満」「1割程度」という回答数順でした。上手にみがけている人は少ないことがわかります。中には「0%」という回答もみられました。


もっとも多いトラブル「歯周病」

「虫歯以外で、患者さまに多いと感じるトラブルを教えてください」と複数回答で聞いたところ、歯科医師・歯科衛生士ともにもっとも多い回答は「歯周病」で、2位が「日常のケア不足」でした。以降、歯科医師の回答数順は「治療途中の歯の放置」「歯並び」「くいしばり」と続き、歯科衛生士の回答数順は「くいしばり」「歯並び」「口臭」という結果になりました。
また、「その他」のフリー回答では、強く歯をみがきすぎてしまう「パワーブラッシング」のほか、「合っていないケアグッズの使用」「知覚過敏」「金属劣化」などが挙げられました。

今回のアンケートで、歯科医師や歯科衛生士であっても、患者さんに口臭があることは言いにくい(伝えていない)ことが浮きぼりになりました。「指摘されたことがないから、自分は大丈夫」と判断するのは、実は間違っているかもしれません。また、歯周病の可能性、日常の歯みがきが上手にできていない可能性などが高いことも、読み取ることができます。株式会社ADI.Gは、今後も口腔内の健康に役立つ正しい情報の発信・普及を行い、健康寿命の延伸に寄与してまいります。


【調査概要】
調査タイトル : 患者さんの口腔内衛生に関する調査
調査対象 : 歯科医師、歯科衛生士
調査期間 : 2019年5月7日~2019年5月24日
調査方法 : 紙によるアンケート
調査地域 : 全国
有効回答 : 歯科医師100サンプル、歯科衛生士150サンプル
調査機関 : 株式会社ADI.G
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